往年の世界GPライダー北野元の
活動の一端をご紹介。
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スピード ウィークス
北野 元 彼はモーターサイクルを知っている
北野元は英語は話さないけれど、モーターサイクルとの話し方を知っている。
昨日、北野は小さな250ccのホンダを駆ってデイトナ国際スピードウェイの軽量級モーターサイクルレースで優勝した。
北野は彼の乗ったモーターサイクルにぴったり合っている。彼は5フィート6インチの背丈しかなく体重は130ポンドだけだ。
体の大きさは20歳という若いライダーにとってハンディキャップにはならないようだ。
彼は1.66マイルのコースに沿って62マイルを平均64.702マイルで操縦した。
半パイント(※)のエンジンから40馬力もの大出力を出すこのホンダは、他のバイクを引き離すのに何の問題もなかった。それはまるでダックスフンド犬の群れの中のグレイハウンド犬みたいに一団の中を駆け抜けていった。
北野の唯一の敵は一見モンデールに乗った英国オックスフォードのライダー、マイクヘイルウッドだった。
しかしマイクヘイルウッドすらこの飛ぶような日本人と並ぶことは出来ず、ゴールの旗が振られたときには半マイルぐらいも引き離されていた。
北野は4年間のモーターレースで既にトップの地位に達していた。彼は4回日本の全国チャンピオンになり、ライダー兼技術者としてホンダの社員になっている。
北野は昨日バックストレッチターンでマシーンから落ちたときに、彼がチャンピオンになる素養を持っていることを示して見せた。
彼はすぐに起き上がり、立て直したバイクに飛び乗り、すぐ後ろから来ている競争相手が追いつく前に轟音を上げて走り去った。
(※ 半パイントは約250cc)
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